[本] IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術

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IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術

IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術
坂本 貴史 (著)
ワークスコーポレーション(2011/3/29)
 
 
発売日に買っておきながら、ずっと放置状態になってしまって、やっと読んだ本。
 
もっと早く読むべきだったと痛感しました。
 
Webディレクターである人には今までのディレクション本とは格違いの満足感を得られる本じゃないかと思います。
 
自分の仕事を見直すのに有意義なヒントをたくさんもらいました。答えを提示してくれるよりも、答えに至る経緯でIAの人はどういう思考回路を辿っているのかという部分に焦点が当てられていて、まさに実務で即効性ありです。
 
今自分がしているディレクションのフローを体系立てて整理するのにいい機会となりました。
 
IAという立場の人を雇うにはコストもかかるし、実際に取り入れているプロジェクトもそんなにあるわけではないでしょう。
 
だったら誰がやるかといったらやっぱりディレクターがやるしかない。
 
読み終わった後、これは何度も読み返そうという気分になります。
 
特長的なのは演習が充実していること。インプット、アウトプットの繰り返しで深い理解を得ることが出来ます。
 
例えば以下のような問題が出てきます。
 
あなたはWebディレクターです。先輩からソニーのWebサイトをリニューアルするにあたり、改善点をいくつかピックアップして説明するよう指示されました。
顧客は特に、「情報アーキテクチャ」を気にしている様子です。あなたは情報設計の提案を進めるため、まずはどんなナビゲーションが、どのように使われているかを整理する必要があります。
この演習では、ナビゲーションのパターンを調べ、その中から機能ナビゲーションの利用シーンについて、画面遷移図を用いて説明できるようにしてください。
あなたはWebディレクターです。NTTドコモのWebサイトを企画することになりました。顧客は某社でマーケティングを企画されている方です。その顧客から経営戦略をどのようにWebサイト上で展開するのかアドバイスを求められました。
あなたは同業種のサイトを比較して、各社のWebサイトがどのような意図で現状の姿なのかを説明する必要があります。
顧客にわかりやすいように、各社のWebサイトを見比べて、どのような情報が優先されているかなどを画面キャプチャをもとに説明できるようにして下さい。
 
抜粋して2つ掲載しましたが、ちゃんと手順については書かれていてそれに沿って検証していきます。実際にサイトを見て分析します。
 
なかなか面白いです。ただ、サイトは時間が経てば内容も変わってしまうので、残念ながら実習の問題もいくつかすでに対象サイトがリニューアルされていて解きにくいのもあります。
 
でも、そこが逆によかったりします。リニューアル前のサイトはこういう意図だったと解説があるのに対して、今のはじゃあどういう意図で変えたのかという風に考えられるからです。
 
その他、役に立つツールや文献の紹介も充実していて、非常に濃い内容となっています。

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