[本]「伝わる」のルール

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伝わるのルール
「伝わる」のルール 体験でコミュニケーションをデザインする


テクニカルな話ばかりブログに書くのも段々と飽きてきたので、ものすごく良かった本のみ紹介という形で記事にしていこうと思います。


クリエイターとして、なんで自分は心を動かされたのか、良いものから学び、まとめておくことは重要なことでもありますしね。


やはり第一弾は私が最も憧れるクリエイティブディレクター伊藤直樹さんの著書。


インタラクティブってそもそもなんだっけ?っていうのをよく考えさせられるこの本。


その肝が、次の言葉。

インタラクティブを使ったコミュニケーションは"お化け屋敷"に似ていると思うんです。
(中略)お客さんに対してこちらから働きかけ、そこで起こった行動に対してさらに働きかけ...と相互関係を作り出していくことで、カタルシスのある"体験"を提供している。こういうものがインタラクティブを用いたコミュニケーションの基本だと思っています。

多くのテレビCMや、楽天から許可した覚えはないのに勝手に送られてくるガツガツしたメールとかは一方的に「買ってくれ!」って言われるもんだから、あまり好きではありません。(特に楽天)


それを見て買ったらなんだか負けた気分がしてならないというか...。ひねくれてますかね...。


でも、伊藤さんの作品は、そういう一方的なガツガツ感っていうものが全くなくて、上記の言葉のように相互関係がすごく意識されていて、いつの間にか世界に入り込み、体験してしまっているんです。


たとえターゲット層でなくても、体験して楽しむことは出来るんです。


まさに遊園地に入って、アトラクションを楽しんでいるような感覚で、広告を見ているような。
遊園地は大人でも子供でも誰でも楽しめますからね。


商品ありきではなく、メッセージがまずガツンと伝わってくる。
そう。そこがいいんだと思う。


例えば
僕が一番好きなLoveDistance。これには度肝抜かれた。




遠距離恋愛のカップルを、相手目がけてひたすら走らせるこの作品。

2人の激走を1ヶ月間、ウェブ中継。二人のメールやブログを公開。

今2人の距離はどのくらいかもリアルタイムで表示。

見ている人はハラハラしながら2人の様子を見守ることに。

クライアント名は一切明かさない。


商品や企業が主役じゃない。


愛には適切な距離が必要だというメッセージをしっかり、アトラクションを楽しんで、"体験"してもらいながら、感じてもらう。


その上で商品を明かされると、なんかもう、ゴムはやっぱりサガミオリジナルだなみたいな笑。やられたと。この流れすごく楽しい。


広告ってこんなにも楽しくなるんだと実感する瞬間でもあった。


Web屋さんはすぐブログパーツだiPhoneアプリだTwitterだソーシャルメディアだとか仕組みから先に言い出すから、考えが狭くなってしまっている中で、グッと刺さってくる作品です。


Webは楽しい、でもWebだけっていうのも何か物足りない...そんなことを感じる人は読んでみるとよいです。

戦意

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