消費者向け電子商取引実態調査の実施と結果の公表を読んでみて気になったこと

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EC市場について勉強する必要に迫られているので、調べていたところ、最近日本で初めて「消費者向け電子商取引」の産業構造を明らかにする統計調査が経済産業省より発表されているのを発見しました。

http://www.meti.go.jp/press/20100611002/20100611002.html


要約についてはヤフーニュースを参考されるとよいかと思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100611-00000869-reu-bus_all


個人的に気になった点をメモ。


1. 調査対象事業者数が56,199(回収出来た業者は27,558)

これはつまり、全国から消費者向けEC事業を手掛けている組織の代表者を集めれば、一部立ち見にはなるけど東京ドームに全員が収まるということになるわけですよね。

去年の日本大学の男子学生の合計数が55,678みたいですから、まあそんなもんってことですね。


http://www.nihon-u.ac.jp/info/gakuseisuu.html


まだまだEC事業はこれから人が増えていきそうな感じがしますね。


2. 事業者の86%が会社組織。

ECを本格的にやろうとしたら、結構コストかかるし、会社にしたほうがいろいろとメリットありそうですね。

3. 年間10億円以上の売上を誇る事業者が全体売上高の実に約75%を占める。

まさに、パレートの法則


4. 年間売上高で1千万円未満の事業者が実に65%を占め、3千万以下で全体の約80%を占める。

3の言い換え。

つまり、月100万の売上を達成している事業者は半分にも到達していないということですかね。

以前、某モールに勤める大学時代の友人に聞いた話では、ECを始めたらまず100万を突破できるかどうかが一つの山場となると言っていました。

なので、大半のお店がそのラインをどうやって乗り越えるか日々試行錯誤し、戦っているわけですね。


5. 従事者規模が9人以下の事業者が全体の57.2%を占める。2人以下の事業者が約20%。

ちょっと意外。


前職で楽天に出店していたのですが、ページ企画、デザイン(コーディング)、仕入れ、梱包、受発注管理、顧客対応...などなど1人でやろうなんてかなり厳しいものがあります。

1人じゃあかなりしんどい。ある程度の売り上げを目指すのであれば。

と思ったりはしているわけですが、事実として個人事業主の方で、アルバイトとたった2人で毎月コンスタントに300万売り上げている方がクライアントにいらっしゃったんですよね。

少ない人数でも脳みそ汗かいて、うまく売上を伸ばすことは可能なんでしょうね。

とはいえ、やはりこれも、従業員数が多い事業者ほど、全体の売上に占める割合が高いのも事実。


6. 取扱品目別の年間売上高は旅行が1位 衣料品・アクセサリーが2位 家電品・PC関連が3位

旅行なのか。ちょっと意外。

確かにわざわざ旅行代理店行かなくても、ただ行きたい場所のホテルと足さえ押さえられればいいとなるとECで十分かも。


2位の衣料品って、サイズとか実際の色味とか、よく確かめないで買えるよなぁという印象はいまだに変わらない。TGCとかよく女の子は自分に似合うかも確かめないで買っちゃうよなぁ。まあ商売の仕方がうまいんだろうけど。


7. 取扱品目別の事業者数では食料品・飲料が1位 衣料品・アクセサリーが2位 家具・雑貨が3位

へぇーって感じ。

食料品・飲料が事業者としては多いながらも、実際の売上では4位。

まだ消費者の中では食料品をネットで買うことに対しては抵抗感があるんだろうか。

自分と言えば、今まで食料品・飲料の部類で言えばミネラルウォーターしか買ったことない。商品自体はとても安いけど、送料で結局高くついちゃうから、なら地元で買えばいいじゃんみたいな感じになってしまった気がする。

元々利益率がそんなに高くなさそうだし、送料がネックになっていることも考えられそう。


8. 購入端末の約80%がPC

モバイルがぐんぐん伸びているから、2008年度分のデータだけに、今どうなっているのかとても気になる。

iPhone4で解像度も上がって、それにほかの機種も追随してくれば商品写真も見やすくなって、PC買う人も少なくなってきて、ますますモバイル市場が伸びてくるんじゃなかろうか。

最近の若者はPCを持たないとかいう変な噂聞くけど、iPhone4見て、確かにPCで重いソフト使ったりしない人であれば、これで日常生活十分じゃないかという気がした。


9. 決済方法の約50%がクレジットカード

2人の購入見込み客がいたら、クレジットカード決済ができないとそれだけで1人は逃してしまう可能性があるということですね。

自前ECサイトなら認証機関からの認証を受けるにあたってのコストはかかりますが、本腰入れてECやるなら必須と言えそうです。


10. 出店形態としては、電子モール型が約40%、自前型が約35%、両方やっているが約25%。しかし、売上で見ると自前型が約60%を占め、電子モール型が約10%。

このデータはすごく気になりますね。

楽天やらYahoo!ショッピングやらビッダーズは勢いありそうですが、売上に占める割合ではそんなもんなのかと。

出店料の高いコストを払うなら、それより安くすむ自社ショッピングサイト構築で運営していく人が多いんでしょうか。

このデータだけではなんとも言えませんね。


11. 平成11年(1999年)以前からECをやっている事業者の売上が約50%を占める。新規参入業者ほど、売上高が小さい。

そもそもそんな前からECやっているサイトなんてあったっけ...みたいな感じしますね。

ノウハウが蓄積されているんでしょうね。


とまあ11点あげましたが、資料の内容は濃いので、気になる方は是非実際のデータをご覧になってみてください。

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